カカゲマセウ ウタイマセウ

2010年 制作
ミクストメディア
350×120×15cm

 

 

 

社会の中で個人の所属が定義されることは、人々にどのような意味を与えるのだろうか。日本においては、国旗や国歌の扱いにみられるように、国家の所属に目を向けることはある種のタブーとされている。注視することをはばかられる場所に立脚するアイデンティティとはいかなるものなのか。それとも、近代国家の所属にもとづくアイデンティティの形成などは、もはやただの幻影なのだろうか。